レビュー 日産・ジューク 15RX CVT FF

今度は変わったクルマのご紹介。ディメンションは一回りマッチョなSX4の似てない従兄弟。もちろんSX4とは生産面で何の関係もありませんが、クロスオーバーとかジャンルとか、そういったものが同じような方向(車高が高めだけど結局オンロードSUV)を向いています。けど、どうもデザイナーが力尽きたと言わざるを得ないSX4と違って、ジュークはリアまで「変人」です。
ちなみに私はSUVが嫌いです。SUVにするくらいならミニバンかオフロードにしたでしょう、ジュークに乗るまでは。
コックピットに乗り込むと、とてもコンパクトの類とは思えない不思議なポジション。いうなれば、前を見ている限りラージサイズのミニバンのよう。とても大きなクルマに感じます。けど、実際は小さいし両端のライトが見えるので、フロントの見切りは抜群です。
履いているタイヤがミドルアッパークラスのサイズで、ヨコハマデシベルなこともあり、走りそのものも、その辺の1500ccとはまったく違う次元に感じます。そりゃそうですよね、スカイラインと大差ないタイヤをチビマッチョなボディが履いてるんですから。
加速は、新開発して次々投入しているCVTのおかげで、しっかりと感じるものに仕上がっています。多分実燃費は「踏まなければちゃんと結果が出る」タイプでしょう。車重が税制区分ギリギリなので、踏めばタイヤサイズ相応に近づくと思います。
ユーティリティについてさらっと。後ろもちゃんと人が乗れて、荷物もスーパーへ買い物くらいならまったく困らないので、日常で困ることは特にないと思います。広いほうがよければティーダを選べば無問題です。さらに広いほうがよければセレナがあります。
乗って、見て、「なんかいい」と思ったら今日からあなたもジュークオーナーです。そう思った時点で、あなたはすでに「普通」なんて押し型にはめることができない人なのですから。ただ、私は今のところ選びません。今は小回りが何より必要なので。もちろん、必要なくなれば、一気に上位候補です。