しおちゃん。

分かる人は分かる話ということで、ふせます。CLANNADクラナド−のネタばれにもなるので。



今週に智代アフターのプレイ動画見つけていくつか見てみました。こっちは最初っから飛ばしてますねw変態でマニアックですw後々共通したコンセプトで進みますが。対する渚アフターは完全にCERO Aですね。でも小学生で理解できるだろうか。私ももしかしたら、子どもたちとかかわるような仕事してなかったら、あまりいろいろと感じなかったかも知れません。でも、実際に子育てしてたり、保育士さんとか、子どもにかかわっている人だったら、渚アフターのよさと深さが分かると思います。

タイトルの「しおちゃん」は主人公である朋也と高校で知り合って彼女、そして妻となった渚との間にできた子「汐ちゃん」のことです。最初のターン*1では、このしおちゃんが、お母さん(すなわち渚)の命とひきかえに生まれてきます。しかし、しおちゃんはしばらくの間、母方の実家である古河家で育てられます。そのため、というより朋也は精神的に立ち上がれず、祖父母、すなわちアッキー(秋生)と早苗さんが仕組んでやっと、二人っきりになりました。

しかし、ここからが見ていて辛かった。

いつもだったら誉めてもらえることも、「当たり前だ」と言われ、温かい言葉も何一つかけてもらえない、相手は本当の父親なのに…。しかもしおちゃんは、育ての親であり祖母である早苗さんに、こんなことを教えられていました。「泣くときはトイレで泣け―――」と。これには続きがあるのですが、それは後程ということで。

そんな二人が早苗さんの作戦に導かれ、辿り着いたある花畑。ここでしおちゃんは、父に買ってもらったおもちゃをなくします。父は思っていました、大して可愛くもないし、また店に行けば買えると。しかし、しおちゃんは頑なに「さがす」といって聞きませんでした。そして、日も暮れ、「あと30分」と言われたしおちゃんは、それでも、頑張って探し続けました。(思えば「頑張る」という言葉がやたらと多い作品でしたね。)しおちゃんがおもちゃをさがしている間、父は花畑の向こうに行きました。そこで、父の過去を知る人物と出会い、話を聞きます。これは後にも繋がる話ですが、今とは直接関係ないので、これだけにしておきます。

結局、しおちゃんはなくしたおもちゃを見つけられませんでした。当然、お店にいけばまた同じ型のものは手に入ります。しかし、

パパに初めて買ってもらったものは、それでしかないのです。

ずっと、ずっと会いたかったパパとの、初めての想い出の品は、そのおもちゃしかないのです。

そして、しおちゃんは、早苗さんとの約束事の、もう一つを口にしました。*2

私は、このシーンに一番感動しました。どんなに祖父母や先生が愛情を注いでも、パパとママは超えられないのです。私もこれは経験済です、単身ながら。このときも、親の大きさと大切さを、強く感じました。そして今回も、感動とともに、胸を打ちました。親の大事さを知っている身として、しおちゃんの置かれていた状況は、辛くてなりませんでした。どれだけ寂しかったでしょう、どれだけ会いたかったでしょう。だからこそ、自分が親になったとき、絶対に、自分が、そうしてもらったように、いや、もっともっと、生まれてくる子に、精一杯の愛情を注いであげたいです。そして、愛情に満たされた子どもたちが、一人でも増えるように、私も、何かしてあげられたらと思います。

そうそう、聞きなれない単語であるCLANNADの由来ですが、ゲール語を略したバンド名と、ゲール語で「だんご大家族」の意を示す"an CLANN As Dango"の2つがあるそうです。まぁ、アニメのEDが「だんご大家族」なので、前者にならって造語した後者、という考え方が正しいのかと思います。

なにはともあれ、プレイ動画を見て、keyの作品はTVゲームという観念を崩すものだと、少なくとも私は思いました。でも、アフター辿り着くまでに100hとかうp主のコメントにあったので、やるのはいつになるでしょうね。あと、初回版はCERO Zだったというのが、気になったりもするのですが。。。

*1:実際の『CLANNADクラナド−』はパラレルワールドになってて、すべて同時進行はできないんで、一つずつ戻ってはクリアしていくようになってるみたいです。時間があったら買って実際にやるのも一つですね。まぁ、それが普通なんですけどもw

*2:ホントは、ここに上げたいですが、実際に見たときの感動が薄れるので、省きます。